企業の経営課題解決をサポートする会計事務所 ～社長の右腕として100年企業づくりを応援します～

「観光客は戻ってきたのに、なぜか利益が残らない…」「電気代や材料費が上がり続けて、値上げしたいけどお客様が離れそうで怖い」「コスト削減も、もう限界だ…」

このような悲鳴にも似たお悩みを、私たちは毎日のようにお客様からお聞きします。物価高という荒波の中、これまでの「コスト削減」だけの対応では、会社の体力はじわじわと削られていくだけです。今こそ、自社の経営を根本から見直し、いかなる環境でも利益を生み出す「稼ぐ力」を再強化する時です。

ステップ１：全ての基本は「利益の見える化」

「稼ぐ力」を取り戻す最初のステップは、難しい会計知識ではありません。それは、「自社のどの商品・サービスが、どれくらい儲かっているのか」を正確に知ることから始まります。「一番売れている商品が、一番儲かっている」とは限りません。

【図解】沖縄そば屋さんの例：本当に儲かっているのはどっち？

メニュー	売価	材料費など(変動費)	1杯あたりの儲け(限界利益)
A：三枚肉そば	800円	400円	400円
B：アーサそば	750円	250円	500円

この場合、売れ筋が「三枚肉そば」でも、本当に利益に貢献しているのは「アーサそば」です。この事実に気づかずに割引をすると、売るほど利益が減ってしまいます。これが「どんぶり勘定」の怖さです。

ステップ２：「稼ぐ力」を強化する具体的な打ち手

自社の利益構造が見えてきたら、次はいよいよ具体的なアクションです。「守り」と「攻め」の両面から戦略を考えましょう。

【守りの戦略】勘と経験に頼らないコスト管理

コスト管理の基本は、経費を「固定費」と「変動費」に分けることです。利益を圧迫している要因を突き止めることで、的確な対策が打てます。

【図解】会社のコスト構造

• 固定費（売上がなくてもかかる費用）
  • 家賃
  • 正社員の給料
  • リース料
  • 減価償却費
• 変動費（売上に比例する費用）
  • 材料費・仕入原価
  • 外注費
  • 販売手数料
  • 消耗品費

固定費の見直し： 沖縄電力の値上げ対策として、補助金を活用した省エネ設備への投資は長期的に効果大です。
変動費の見直し： 仕入先の見直しや共同仕入れ、フードロス削減などを徹底しましょう。

【攻めの戦略】データに基づいた売上・利益アップ

コスト削減には限界がありますが、売上・利益アップの可能性は無限です。特に「値上げ」は重要な戦略です。

お客様が納得する「賢い値上げ」

恐怖心から値上げをためらうのは、非常にもったいない選択です。「なぜ値上げするのか」というストーリーと、価格以上の価値を伝えられれば、お客様は納得してくれます。

【図解】松竹梅の法則で「選びやすさ」を演出

高価格帯の「松」があることで、真ん中の「竹」が割安に感じられ、選ばれやすくなります。これも有効な心理的テクニックです。

• 梅コース：3,000円（お手頃だけど、ちょっと物足りない？）
• 竹コース：5,000円（満足度も価格もちょうど良い！→一番人気になりやすい）
• 松コース：8,000円（最高級だけど、ちょっと高いかも…）

「稼ぐ力」の強化、私たち税理士が伴走します

「理屈はわかったけど、自社だけでやるのは難しい」「どの補助金が使えるのか、調べる時間がない」そう感じられるのは当然です。私たち税理士法人袖野会計は、単なる記帳代行や申告業務を行うだけの存在ではありません。

数字のプロとしてお客様の事業データを分析し、利益構造を「見える化」し、具体的な改善アクションプランを共に考え、実行までをサポートする「経営パートナー」です。どんぶり勘定から脱却し、データに基づいた強い経営体制を築く。そのお手伝いを、私たちにさせてください。